天然ガスは環境負荷が小さいクリーンエネルギーです。特に石油・石炭と比較した場合、燃焼時において、地球温暖化の原因の一つである二酸化炭素の排出量や、酸性雨の原因となる窒素酸化物の排出量も少なく、硫黄酸化物については全く排出されません。災害時にも供給が途絶えにくいため、レジリエンスの観点でも優位性のあるエネルギーです。カーボンオフセット都市ガス 地球環境貢献型はこのような天然ガスの特徴に加え、持続可能な社会の実現のためにさらに進化した天然ガスとなっています。
カーボンオフセット都市ガス 地球環境貢献型がお客さまに届くまで、様々なストーリーがあります。カーボンオフセット都市ガス 地球環境貢献型は世界各地の環境保全プロジェクトによって生まれた信頼性の高いカーボンクレジットを活用しています。
世界各地では様々な環境保全プロジェクトが行われており、CO2の排出抑制や、生物多様性、新興国における人権の尊重など、SDGsの目標達成にも貢献しています。
CO2クレジットは、LNGの採掘から燃焼に至るまでのバリューチェーン全体を通じて排出される温室効果ガスと相殺されます。
カーボンオフセットLNGは、東京ガスの保有する各基地において気化・熱量調整され、カーボンオフセット都市ガスとして、供給されます。カーボンオフセット都市ガスの供給量に対する、必要償却クレジット量の算定・管理は、第三者機関によって適切に検証されています。
カーボンオフセット都市ガス 地球環境貢献型の導入は、ESGの取組の一環として対外的な発信等に活用することができます。年度に1回、カーボンオフセット都市ガスの供給に関わる供給証明書を発行いたします。
Features and Benefits
カーボンオフセット都市ガス 地球環境貢献型の使用は、地球規模での温室効果ガスの削減に加え、世界各地の様々なSDGsの目標達成に貢献します。
01.
地球規模での温室効果ガス削減・排出抑制
カーボンオフセット都市ガス 地球環境貢献型は、天然ガスの採掘から燃焼に至るまでの工程で発生する温室効果ガスを、森林保全・植林等のプロジェクトにより創出されるクレジットで相殺することで、排出量が足し引きゼロとみなされます。近年、脱炭素化手段の1つとしてのカーボンクレジットの活用が国内外で注目を集めています。
02.
国際社会への貢献
世界各地では様々な環境保全プロジェクトが行われており、森林保全による生物多様性の保護、環境保全プロジェクトの実施によって雇用を創出し、経済を活性化する等、現地での様々なSDGsの目標達成に貢献しています。
03.
ESG経営への活用
カーボンオフセット都市ガス 地球環境貢献型の活用を発信することは、投資家とのコミュニケーションにつながります。非財務情報も重視するESG金融の進展に伴い、グローバル企業を中心に、気候変動に対応した経営戦略の開示や様々な社会課題に向けた目標設定が世界的に進んでいます。カーボンオフセット都市ガス地球環境貢献型は、ESGにおける「E」の気候変動対策や「S」の社会貢献性を兼ね備えた商材であり、企業のエネルギー戦略やロードマップの中に位置付けて発信していただくことで、投資家からの良い反応が期待されます。
Project
世界各地では様々な環境保全プロジェクトが行われており、CO2の排出抑制や、生物多様性、新興国における人権の尊重など、SDGsにも貢献しています。プロジェクトについては、CO2排出削減・吸収量が信頼性の高い検証機関によって認証され、クレジット化されています。
プロジェクトの一例
プロジェクトの詳細は、個別にお問い合わせください。ご紹介内容は一例となります。
森林保全プロジェクトについて
東京ガスのカーボンオフセット都市ガスに活用されているカーボンクレジットは、新興国の森林保全や植林プロジェクト等の自然由来のプロジェクトから創出されています。プロジェクトでは、環境保全に加え、生物多様性の保全、雇用創出や学校教育支援など、SDGsにも貢献しています。
Verified Carbon Standard(VCS) をはじめとした、信頼性の高いボランタリークレジットを活用しています。
主要プロジェクトのご紹介
Katingan Peatland Restoration and Conservation Project
インドネシア・中央カリマンタン州の約15万haの泥炭湿地林の保全プロジェクト。ボルネオオランウータン、ミナミテナガザル等、絶滅危惧種の生息地保護にも貢献しています。また、雇用創出等を通じて、地域コミュニティへ持続可能な収入源を提供することで貧困問題にも取り組んでいます。
Cordillera Azul National Park REDD Project
ペルーのアンデス山脈とアマゾン川流域に挟まれた国立公園の森林保全プロジェクト。アグロフォレストリーを通じた森林保全に取り組み、6000種の植物と180種以上の魚が生息する、この地域の生物多様性を保全しています。また、地域コミュニティへ生活・収入向上プログラムと雇用機会を提供しています。
Xiguan Afforestation Project in Guizhou Province
中国・貴州省の荒廃した土地に、ヒノキやモミを植林し、約2万5000ha以上の森林を形成するプロジェクト。安順市とその住民を支援するこの植林プロジェクトは、グリーン産業の発展や、投資の呼び込み、雇用創出に貢献します。
Afforestation Project in Xining City
中国・青海省の荒廃した土地に植林することで、約1万2000haの森林を形成するプロジェクト。プロジェクトの実施により、GHG 排出量の削減、地域環境の改善、雇用機会の提供による地域住民の所得向上、関連する技術スキルやトレーニングの提供によるコミュニティの能力向上、在来樹の植林を通じた、地域の生物多様性向上に貢献しています。
Qinghai Afforestation Project
中国・青海省の荒廃した土地に植林することで、約1万3000haの森林を形成するプロジェクト。プロジェクトの実施により、GHG 排出量の削減、地域環境の改善、雇用機会の提供による地域住民の所得向上、関連する技術スキルやトレーニングの提供によるコミュニティの能力向上、在来樹の植林を通じた、地域の生物多様性向上に貢献しています。
「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」における「調整後排出係数」をゼロとすることが可能なカーボンオフセット都市ガス 排出係数調整型を開発しました。
出典 SHK制度検討会事務局「ガス事業者別排出係数の算出方法等について」
※「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づく温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度における、弊社都市ガスの最新排出係数については、以下の環境省ホームページの「ガス事業者別排出係数一覧」にて公表されております。
https://ghg-santeikohyo.env.go.jp/calc
東京ガスが都市ガス由来CO2の無効化処理を行うことで、「温室効果ガス排出量算定・報告・公表制度」における「調整後排出係数」をゼロとした都市ガスをお客さまにお届けします。
出典 Jクレジットホームページ
FAQ
カーボンクレジットとは何ですか?
カーボンオフセットについて教えて下さい。
カーボンオフセット都市ガスの定義を教えてください。
「カーボンオフセット都市ガス」とは、都市ガスのライフサイクルで発生する温室効果ガスの全部または一部を、国内外の様々なプロジェクトで削減・吸収したCO2で相殺すること(カーボンオフセット)により、地球規模での温室効果ガス削減に貢献可能な都市ガスです。
カーボンオフセット都市ガスの使用は、CDPやGHGプロトコル、SBTといった海外イニシアティブ上で温室効果ガス削減量として認められますか?
現状、GHGプロトコルをはじめとする各種報告制度において、カーボンオフセット都市ガスの使用を排出削減量として報告することはできません。一方で、CDPにおいては、質問項目(7.79.1)および(7.54.3)の一部にて、カーボンオフセット都市ガスの利用が報告可能であり、同報告内容は加点の対象となります。
カーボンオフセット都市ガスの使用は、温対法等の国内制度上の温室効果ガス削減量として認められますか?
排出係数調整型は一部の国内制度で利用可能です。温対法定期報告書や省エネ法定期報告書上の「調整後温室効果ガス排出量」を削減することができます。また、地方公共団体は温対法に基づき、「地方公共団体実行計画」を策定するものとされていますが、公共施設等自らの事務及び事業に関する「事務事業編」では、都市ガスの事業者別係数を用いた削減目標達成の評価が可能になります。
一方で、地球環境貢献型は、日本の各種環境関連制度上において排出削減量として報告することは現状できません。しかし、海外の一部の国・地域では、地球環境貢献型に活用されているボランタリークレジットのうち、一定の要件を満たすものは規制に対しても使用可能であり、カリフォルニア州やカナダのケベック州での排出量取引制度等がそれに該当します。
様々なガス事業者がカーボンオフセット都市ガスを扱い始めていますが、他社のカーボンオフセット都市ガスと東京ガスのカーボンオフセット都市ガスの違いは何ですか?
第三者検証実施による透明性の確保・供給証明書の発行を行っています。カーボンオフセット都市ガスメニューの管理運営体制について、独立した第三者機関である日本品質保証機構(JQA)に検証を受けています。
また、クレジット調達の独自基準を設定し、品質向上に努めています。当社は社内にカーボンクレジットを扱う上でのガバナンス機関を設けており、その中で当社が扱うべきカーボンクレジットに関する質の基準を策定しています。
タイミングとして、カーボンクレジット購入時はもちろんですが、その他、定期的な確認として年1回以上のモニタリングを実施しています。
カーボンオフセット都市ガスの価格について教えて下さい。
お客さまと相対での交渉となります。営業担当までお問合せください。
カーボンオフセット都市ガスの導入にあたり、設備更新等は必要でしょうか?
カーボンオフセット都市ガスの導入において設備更新は不要です。
但し、カーボンオフセットの活用にはヒエラルキーアプローチの遵守が求められていることから、更新可能な設備がある場合は、設備更新を実施の上、カーボンオフセット都市ガスの導入検討を推奨します。
カーボンオフセット都市ガスの導入を対外PRに活用することはできますか?
可能です。カーボンオフセット都市ガスの導入について、統合報告書やCSRレポート等に記載していただくことができます。カーボンオフセット都市ガスバイヤーズアライアンスにご加盟いただきますと、カーボンオフセット都市ガスのロゴをご活用いただけます。
カーボンオフセット都市ガスバイヤーズアライアンスに加盟するための条件を教えて下さい。
原則、カーボンオフセット都市ガスを導入していただくことが加盟の条件となります。
バイヤーズアライアンス加盟にあたって、費用は発生しますか?
費用は一切発生しません。