CNLバイヤーズアライアンス協力 玉川学園主催
SDGs Festival

柔軟な発想と歌が世界を変える
小学5年生のSDGsプレゼンテーション

2021年9月21日(火)、玉川学園小学部の5年生7名によるSDGs発表会『Song for SDGs 世界を変える歌とアイディア』が、カーボンニュートラルLNGバイヤーズアライアンス協力のもとで開催された。

CNLバイヤーズアライアンス協力 玉川学園主催
『Song for SDGs 世界を変える歌とアイディア』

SDGsを“自分ごと”として考える機会に

国連が定めた「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成に向け、国内の教育現場ではさまざまな取り組みが進められている。SDGsが掲げる17の目標(ゴール)は2030年を期限としているが、この2030年に成人を迎えるのが今の5年生だ。

玉川学園は今年6月23日(水)、同学園小学部の5年生(109名)を対象に『SDGsが創る地球のみらい、私たちの2030年』と題した勉強会を開催。同会には東京ガス(株)と(公社)日本環境教育フォーラムから講師が招かれ、SDGsや環境問題、カーボンニュートラル都市ガスなど未来のエネルギーをテーマとした授業を行った。参加した5年生にとっては、SDGsがめざすゴールを自分ごとして考えるいい機会になったようだ。

(詳しくは https://www.tokyo-gas.co.jp/news/topics/20210706-03.html

6月23日(水)開催『SDGsが創る地球のみらい、私たちの2030年』の様子

そして約3カ月後の9月21日(火)、学内予選で選出された7名によるSDGsプロジェクト発表会『Song for SDGs 世界を変える歌とアイディア』が学園内のコンサートホールで開催された。

なお、玉川学園は教育理念のひとつに「自然の尊重」を掲げており、2021年2月には学校教育施設として初めてカーボンニュートラル都市ガスを導入し、同年3月にはカーボンニュートラルLNGバイヤーズアライアンスに加盟している。

評価の基準は発表内容+歌唱表現

SDGs発表会『Song for SDGs 世界を変える歌とアイディア』の特長は、児童たちがSDGs関連のプロジェクトを検討し、さらに自身のメッセージを込めた歌を作詞作曲した点だ。児童たちは、6月の学習を踏まえ、自分事としてさらに調べ学習を進めてきた。今回の発表会は学内審査を経た最終審査として、7名の児童が参加した。
 玉川学園では「歌に始まり歌に終わる」と学園生活が表現されるほど、歌が身近にあり、伝統的に音楽の授業においては作詞・作曲を中心とした創作活動にも取り組んでいる。本イベントは大学が進める「ESTEAM教育※1」の実践エリア完成記念行事としての側面もあり、プレゼンテーションの評価基準は内容はもちろんのこと、パフォーマンスや歌唱表現力も審査項目として追加している。

スピーチ時のみマスクを外しています

プレゼンテーションに先立ち、発表会の協力団体であるカーボンニュートラルLNGバイヤーズアライアンスを代表して挨拶に立った東京ガス(株)ソリューション共創部部長の清水精太氏は、「世の中に大きな影響を与える人は往々にして純粋な想像力を持っている。5年生のみなさんの純粋で柔らかい頭で考えられたアイディアは、間違いなくこれからの世の中に求められるもの。ぜひ自分が興味を持ったテーマについて具体的に取り組み、持続的な社会の発展に貢献してほしい」と語り、2030年に成人を迎える世代への期待を示した。

児童のプレゼンテーションは、発表内容、歌共に独創性に溢れた大変素晴らしいものであった。SDGsのゴール「14 海の豊かさを守ろう」「4 質の高い教育をみんなに」「3 すべての人に健康と福祉を」「6安全な水とトイレを世界中に」「2飢餓をゼロ」などさまざまな課題を自分たちの目線から捉え、集まった聴衆にその解決策を堂々と発表し、会場からも称賛の拍手が送られた。

世界各国で導入が進むSTEM教育に、芸術(ARTS)とELF(共通語としての英語教育)を加えた玉川学園独自の教育指針。玉川学園では「全人教育」を理念とした教育を創立以来行っている。

2030年の社会を担う子どもたちへ

木村敬一選手(東京ガス所属)からのビデオメッセージ

審査発表の後、東京2020パラリンピック競技大会水泳競技「男子100mバタフライ(視覚障害S11)」において金メダルを獲得した木村敬一選手(東京ガス所属)から、「わたしが考える共生社会のカギは、お互いをよく知ること。小学生のみなさんには、障害の有無にかかわらずあらゆる人たちと仲良くなって欲しい」とビデオメッセージがあった。

イベントご出席者コメント

いすゞ自動車株式会社
サステナビリティ推進部 グループリーダー 橋本 泰典 氏

発表の中身はもちろん、身近なことからSDGsに取り組もうという姿勢に感動しました。彼らの素直な視点は、大人にも見習うべき点が多々あると思います。

京葉ガス株式会社
企画部企画グループ 東條 恵也 氏

子どもたちの一生懸命さがよく伝わり、歌唱表現にも感動しました。海洋プラスチックに関する発表はそれぞれ具体的な行動がともなっており、心強く感じます。

東京ガス株式会社
ソリューション共創部 部長 清水 精太 氏

プレゼンテーションの仕上がりに驚くと同時に、子どもたちの純粋な想いに心が洗われました。彼らの提案を尊重できる社会を、大人たちは作らなければならないと思います。

三井住友信託銀行株式会社
理事本店法人業務第一部長 篠永 正徳 氏

手作り感のあるレベルの高いプレゼンテーションに驚きました。7名それぞれの発表に「自分が変わるんだ」という強い意志を感じ、SDGsの未来に期待を持つことが出来ました。

堺化学工業株式会社
管理本部人事総務部 総務課 藪内 威志 氏

身近なところから、SDGsに貢献していこうという熱意が伝わってくる発表でした。
よりよい未来のために、私たちも努力していかないといけないと思いました。

公益社団法人 日本環境教育フォーラム
事務局長 加藤 超大 氏

6 月の勉強会でSDGsを自分ごととして捉え、その後の3カ月で試行錯誤しつつも、社会課題の解決に向けて実際に行動した成果がよく表れていました。

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