
2025年6月5日(木)、開幕まで100日と迫った「東京2025世界陸上 100 Days To Go!」メディア発表イベントが、麻布台ヒルズ(東京・港区)の特設会場で開催された。
東京ガス株式会社は公式イベントサポーターとして、「カーボンクレジットを活用したCO2排出量削減貢献の取り組み」を発表。
日本で開催されるスポーツの国際的な大会において、地球規模の温室効果ガス削減およびSDGsに寄与する国際的なプロジェクトを支援して創出されたボランタリークレジットを活用し、CO2排出量削減への貢献が行われるのは初めてのこと。
本コラムでは登壇した東京ガス 地域共創カンパニー 東京支社長の馬場敏氏の発表内容をリポートする。
※以降は見出しを除き、発表内容を全文掲載
東京ガス株式会社 地域共創カンパニー
東京支社長・馬場敏氏
まず、『東京2025世界陸上100 Days To Go!』の開催に尽力された皆さまに、心より感謝と敬意を申し上げます。本日は、東京ガスが本大会にどのように環境面から貢献するのか、特に『カーボンクレジットを活用したCO2排出量削減』についてご説明いたします。
当社は1885年の創業以来、都市ガスと電力を通じて社会インフラを支えてきました。現在では、ガス約882万件、電力約415万件、計1,300万件を超えるお客さまにご利用いただいています。皆さまのご支援に、心から感謝申し上げます。
また、2023年度からは、新ブランド『イグニチャー(IGNITURE)』のもと、脱炭素を軸としたソリューション事業を本格展開しています。これからの社会に求められる価値を、家庭・法人・地域に提供していきます。またスポーツでの貢献という点では、当社所属のパラ水泳・木村敬一選手は、東京・パリ両大会で金メダルを獲得しました。ラグビー部の地域連携活動は『東京都スポーツ推進モデル事業』にも選ばれています。こうした活動を通じて、大会の機運醸成や地域活性化にも寄与してまいります。
本大会においては、避けがたいCO2排出に対して、『カーボンクレジット』を活用することで、環境負荷を実質ゼロに近づける努力を行います。私たちが採用するのは、政府認証ではなく、民間の第三者機関が発行する『ボランタリークレジット』です。
ボランタリークレジットとは、森林保護や再生可能エネルギーの導入などによって削減・吸収されたCO2を、信頼ある機関が認証・発行し、取引可能にする仕組みです。今回のように、日本で開催される国際スポーツ大会でこのボランタリークレジットを活用するのは、史上初の試みです。
当社はこれまでに、法人のお客さまの延べ300を超える拠点に、ボランタリークレジットや『カーボンオフセット都市ガス』を提供してまいりました。今回提供するクレジットも、厳格な基準を満たした信頼性の高いものを採用しています。
これにより、大会の『持続可能な運営』を実現し、国際スポーツ大会の環境対応における新たなモデル──"東京モデル"の確立に貢献します。
東京ガスグループは、本年10月に創立140周年を迎えます。私たちはこれからも、『安心・安全・信頼』という原点を大切にしながら、『Beyond=越えていく』という強い意思をもって、新たな価値の創出に挑戦し続けます。カーボンニュートラルの推進、地域との共創、そして未来世代へとつながる価値づくり──私たちは、これまでの140年を越え、その先の未来も支える企業であり続けたいと考えています。
東京2025世界陸上100 Days To Go!において、東京2025世界陸上競技選手権大会の電気公共サービス・ガス・ガス公共サービスカテゴリーの公式イベントサポーターである東京ガスは、CO2の排出量削減への貢献においても 取り組むことを発表した。いつまでもスポーツを楽しめる、競い合える環境を守るためにも東京ガスはカーボンクレジットを活用していく。100日前の節目にふさわしい、熱気あふれるイベントとなった。
「東京2025世界陸上競技選手権大会」は、2025年9月13日(土)〜21日(日)に国立競技場にて開催予定。